家造りにかかる資金と内訳

家造りの資金を大別すると、住宅建築資金と土地の購入資金になります。国土交通省の「令和3年度住宅市場動向調査報告書」によると、住宅建築資金は全国平均で3,459万円です。このうち自己資金は972万円で、自己資金比率は28.1%となっています。自己資金の内訳では預貯金や有価証券売却代金、退職金が多くを占めています。借入金の内訳は民間金融機関からの、フラット35以外の借り入れが最も多いです。家の建築費用は家本体の工事費用が全体の70%を占め、水道などの家の設備や外構などにかかる付帯工事費用が20%、契約・保険などの手数料や引越しの費用などの諸費用が10%と言われています。同調査によると土地の購入資金は全国平均で1,769万円で、自己資金は569万円、自己資金の比率は32.1%でした。自己資金の内訳は住宅建築資金と同様、預貯金や有価証券売却代金などが多数を占めています。借り入れ金の内訳も民間金融機関からが最も多くなっています。土地の購入費用以外にも仲介手数料や登録免許税などがかかります。

住宅ローンが主な家造りの資金になる

土地の譲渡など親族からの援助が見込めない場合の家造りの資金は、民間金融機関からの住宅ローンがメインとなります。先の調査では、住宅ローンを利用している世帯の割合は全国で78.6%でした。住宅ローンは金融機関によって事務手数料や金利などが異なります。借りる前にシミュレーションして有利なものを選びましょう。住宅ローンは建物の引き渡しの際に融資されるので、自己資金がない場合土地の購入にはつなぎ融資が必要です。

木造住宅の構造は柱と梁で骨組みを築く木造軸組工法と、木材でつくったパネルで組み立てる木造枠組壁工法の2種類に分かれています。